トピックス

 令和7年11月26日(水)~27日(木)、新SPARC受講生(2025年度生)を対象とした『SPARC 3プログラム合同合宿』が行われました。
 本合宿は、プログラムの枠を超えて多くの人たちと交流することで地域課題について理解を深め、広く社会を俯瞰で捉えることを主な目的としており、一泊二日の行程で「KJ法」ワークショップ研修と周辺地域の視察活動が実施されるものです。

 合宿1日目は北杜市の研修施設「伊予ロッヂ」において、本学名誉教授・大山勲先生の指導によるワークショップ「地域課題とは何か? ~KJ法による分類整理の演習~」が行われました。「KJ法」とは、本質的な問題解決策の発見やアイデアを生み出す手法とされており、グループ作業で意見を出し合い、各々の頭の中を整理するといった思考力の向上が期待されます。
実際に学生たちは3プログラムが混在した7つのグループに分かれ、“初めまして”の人たちのなかでも気後れなしにファシリテーター(場の進行と意見調整役)となった学生をフォローしながら活発に意見を出し合い、グループごとに個々の知識を寄せ集め、さらには教員に聞き取りを行うなど工夫を凝らす様子が見られました。「地域課題の本質」を整理し、「地域課題の位置づけ」をまとめ上げ、最終プレゼン発表会では、それぞれの個性が存分に発揮され、爆笑を誘うなど大変な盛り上がりを見せました。
ワークショップ終了後は美味しいと評判の夕食を挟んで学生主体の交流会が開かれました。ゲームに興じる、屋外で星を眺める、布団のなかで雑談に花を咲かせるなど、夜が更けるまで学生同士で親睦を深めていました。

 2日目は前日同様、大山先生のレクチャーによる宿泊地での「まちあるき」体験実習を行いました。「まちあるき」は地域づくりを進める上で地域課題を発見するための必要な情報収集活動であり、現地を見て歩いて人と話すことで課題解決の契機となる効果が認められています。
 今回、学生たちは自分たちの足で清里駅前、萌木の村、清泉寮を訪ね歩き、観光とは違う「まちあるき」のプロセスを学びました。

 合宿中は天気に恵まれ、寒くもありましたが「まちあるき」には最適な散策日和となり、一泊二日の行程を何事もなく無事に終えることができました。学生たちからは、「解決のためのアイデアを自由に出し合いながら分類を進める方法を学び、課題解決のための考えを整理できるようになった」、「一見、まったく異なる地域課題に思えても類似性や因果関係などがあり、繋がっている課題が多いということを学んだ」などの感想が上がっており、学びの多いとても充実した合宿となりました。

 令和7年11月30日(日)、甲州市勝沼ぶどうの丘周辺において、2025勝沼フットパス・ウェルカムツアーに参加しました。市民ガイドによる案内を聞きながらJR勝沼ぶどう郷駅から開業50周年を迎えた勝沼ぶどうの丘まで歩き、世界農業遺産に登録された地域をフットパスを通じて学びました。

 山梨県北都留郡小菅村は、多摩川の源流を守る自然豊かな小さな村でありながら、数々の先進的な地域創生に取り組んでいます。自治体と民間企業との連携により、ドローンによる定常運用(定期配送・住民利用・防災活用)を実現している国内でも数少ない地域としても知られています。
 【地域課題解決実践プログラム】では、地方創生のモデルケースとして小菅村の取り組みを把握するため、令和7年11月21日(金)、当該地域への現地視察を「地域PBL演習Ⅳ」の課外実習として実施しました。

 当日は、地域おこし協力隊として移住し、協力期間終了後もビジネスの力で地域課題を解決したいと小菅村で地域事業を立ち上げ、さまざまな活動を続けるLOCAL WORK NEXT㈱代表取締役の森弘之さんの案内で、小菅村町役場と小菅村の経済事業の拠点である「道の駅こすげ」を中心とした周辺の商業施設を訪ねました。
 また、小菅村の食と暮らしを体験することで地域資源の生かし方や生きるための実践力をつける「多摩源流大学」(NPO法人多摩源流こすげ)本部へ移動後は、同法人で非常勤講師も務める森さんから村のソーシャルビジネスについてのお話を伺いました。
 自然・文化・住民のつながりを大切にしつつ、観光・移住・林業・技術革新を組み合わせて未来を切り開く村の現状と、理想論だけで語られることの多い地域活性化の本質について講じられました。

 「地域活性化を持続可能な取り組みとするためには、ボランティア精神ではなく経済性が不可欠であることを学んだ」、「間違った解釈を改めることができて新しい知識を吸収できた」、「まちづくりに対する意識を見直すきっかけとなる非常に有意義な視察であった」など、学生の振り返りでは、いずれも学生たちの課題への向き合い方に変化が生じた様子がうかがえました。

「道の駅こすげ」から現地調査をスタート

レストラン併設の体験型ビール醸造所を見学

無人コンビニエンスストアの使い方を実体験

持たない暮らしを体感できる一棟貸宿を視察

小菅村の地形を知るために高台へと移動する

ドローン運用の実際の現場で気持ちが高まる

村歩きのなかで課題がどこにあるのかも確認

村の現状と地域再生事業の実情について学ぶ

 令和7年年11月7日(金)から8日(土)にシャトレーゼホテル談露館で開催された日本ブドウ・ワイン学会2025甲府大会において、生命環境学域(地域食物科学科・ワイン科学研究センター)の井上絵梨特任助教と修士課程生命環境学専攻食物・ワイン科学コース2年の関谷彩侑菜さん(指導教員:斉藤史恵 地域食物科学科・ワイン科学研究センター助教)が、それぞれ大会発表賞(口頭発表およびポスター発表)を受賞しました。本賞は、研究の発表内容(研究・技術的評価、論理的な展開、説明のわかりやすさ)や質疑応答の能力などを総合的に審査し、審査員から最高得点を獲得した発表に授与されるものです。
 井上特任教授と関谷さんの受賞内容については以下のとおりです。

■大会発表賞(口頭の部)
受賞者 
 生命環境学域(ワイン科学研究センター)井上絵梨 特任助教
受賞題目
 「山梨県内で栽培されている‘Petit Verdot’および‘Tannat’ のアントシアニン化合物の比較解析」
受賞内容
 地球温暖化に対応したワインブドウの品種および栽培地域の選定にむけ、データに基づいた品種選定の在り方や予測などが評価された。
コメント
 今回の発表を通して、ブドウ栽培・ワイン業界の地球温暖化への危機感の高さを再認識いたしました。本研究にご協力くださった皆様に感謝するとともに、今回の受賞を励みに研究に励んでいきたいと思います。

■大会発表賞(ポスターの部)
受賞者
 修士課程生命環境学専攻食物・ワイン科学コース2年 関谷彩侑菜さん(指導教員:斉藤史恵 ワイン科学研究センター助教)
受賞題目
 「メルローワイン中の産膜抑制成分の検討」
受賞内容
 ワイン醸造で問題となっている産膜汚染(微生物汚染)の防止に向け、ワイン中から産膜抑制成分を分離同定し、新たな産膜汚染防止法を提案した点が評価された。
コメント
 名誉ある大会において発表賞を頂き、大変光栄に存じます。日頃よりご指導くださる先生方、研究の礎を築かれた先輩方、そして共に切磋琢磨している研究室の仲間に深く感謝いたします。この機会を励みに、これからも日本ワインの発展に貢献できるよう精進してまいります。

 令和7年11月16日(日)、東京都西多摩郡檜原村のNPO法人 フジの森を訪問し、「教育の森」において森林地域・里山地域に触れるとともに、中高生と一緒に東京ウッドデッキ、ツリーハウス構築などを体験しました。

▲ ページの先頭に戻る