学部案内

生命環境学部長ごあいさつ

ごあいさつ

 山梨大学生命環境学部は、2012年に山梨大学の4番目の学部として設立されました。本学部は、農学系文理融合型の学部として、「持続的な食料の生産と供給による地域社会の繁栄を実現するために必要となる、生命科学、食物生産・加工、環境・エネルギー、地域経済・企業経営・行政に関し広い視野を持つ人材を、自然と社会の共生科学に基づき養成する」ことを基本理念とし、生命工学科、地域食物科学科、環境科学科、地域社会システム学科の4学科からなります。理系3学科と文系1学科(地域社会システム学科)からなるため、たとえば学部の共通科目においては理系と文系の学生が一緒に学び、1年生から幅広い視野を培っています。また設立して10年以上を経ており、すでに卒業生もさまざまな分野で活躍しています。

 現在、AIなど科学技術が大きく進歩し世界の在り方が変わろうとする中、日本を含め世界中の国々が、気候温暖化を含む環境問題、食糧や水問題、エネルギー問題、人口問題、生物多様性の危機等の深刻な問題に直面しています。さらにわが国では、多くの地域で人口減少と少子高齢化、それにともなう過疎化が進み、社会とその基盤を維持することが難しくなっています。このように今、次代を担う若い人たちが希望をもてる持続可能な新しい社会や地域の在り方が問われています。これらの課題解決にはどれも従来のやり方だけでは通用せず、国連で2015年に採択されたSDGsとその取り組みにみられるように、世界中の人々がこれらの人類全体に課せられた課題の解決に向けて挑戦をしています。しかし、これらの問題は一朝一夕に理解し解決できるものではありません。その解決に向けて大切なことは、粘り強くこれらの問題を深く研究しその本質の理解にもとづいてイノベーションやアイデアで挑戦し続けることであり、同時に研究を通じてより多くの若い力のある人材を育成していくことだと思います。

 山梨大学は「地域の中核、世界の人材」を旗標に掲げ、地域の発展に貢献し、世界で広く活躍できる人材の育成を目指しています。現代において地域とは周囲から隔離された狭いものではなく、常にあらゆる可能性とともに世界につながっています。この生命環境学部では、理系および文系のさまざまな分野の総合的な研究と教育を通じて課題解決および人材育成に取り組んでおり、若い志ある学生の皆さんが本学部で自らの課題として、ともに学びまた研究することで地域や世界に貢献し明るい未来を実現していくことを期待してやみません。

生命環境学部

 学問の基礎を学ぶ「学部」では、「生命工学科」、「地域食物科学科」、「環境科学科」、「地域社会システム学科」の4つに分かれて、それぞれの学問の基礎について学びます。勉強には終わりはありませんし、知るべきことは人によって異なります。学部で重要なことは、「勉強の方法を勉強する」ことです。また、生命工学科には「バイオ・メディカルデータサイエンス特別コース」、地域食物科学科には「ワイン科学特別コース」、地域社会システム学科には「観光政策科学特別コース」が設置されており、山梨大学の特徴となっています。

大学院修士課程 生命環境学専攻

 専門的な勉強をするために修士課程として「バイオサイエンスコース」、「食物・ワイン科学コース」、「地域環境マネジメントコース」が設置されています。現代社会が直面する課題の解決に応用でき、また、これらの応用研究の基礎となる学術研究を、国際的視野を持って創造的に推進する優れた人材の育成を目指しています。そして,さらに高度な研究者・専門技術者を志す人に、博士課程の統合応用生命科学専攻に「生命農学コース」、「生命工学コース」、工学専攻に「環境社会システム学コース」が設置されています。

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