令和8年9月10日(木)、本学甲府キャンパスにて、「令和8年度第2回全学教育FD研修会(令和8年度優秀教育賞受賞記念講演)」が開催され、令和8年度優秀教育賞(ベスト・ティーチング・アワード)の表彰式に続き、受賞者による記念講演が行われました。
本学では第3期中期目標期間に計画した優秀教育賞の制度を2017年度に導入し、毎年度教育の質の向上を目指す教育実践や新たな教授法開発など、特色ある教育の成果に特化した教員やグループに対する表彰を行なってきました。9回目となる本年度には、「 SPARC教育プログラム ~地域の価値を、みつける!つくる!とどける!~」および「ゼロから始める山梨の健康づくりPROJECT ZERO」の2つの取り組みを進める皆さんが受賞されました。
SPARC教育プログラムでは、地域未来人材育成センターの田中靖浩教授(生命環境学域 兼担)(代表者)・生命環境学域の西田継教授・門野圭司准教授・工学域の武藤慎一教授の4氏が受賞されました。審査においては、文理横断型教育と重層的PBLを体系的に構築し、学生が地域課題の解決に向けて主体的に学ぶ機会を設け、全学教育改革と連動した大規模な教育プログラムとして展開している点などが評価されました。
また、表彰式後には、田中靖浩教授による受賞記念講演も行われました。
本学大学院医工農学総合教育部生命環境学域地域環境マネジメントコース修士課程1年の渡邉琴弓さん(指導教員:島弘幸生命環境学域教授)の研究が、「エスペック地球環境研究・技術基金」の助成対象として採択されました。
渡邉さんは、令和8年8月27日、エスペック株式会社 神戸R&Dセンターで開催された第29回授与式に参加し、助成対象者として助成証書の授与を受けました。
同基金は、地球環境問題の克服に寄与することを目的として、地球環境保全のための調査研究や技術開発に対して資金的援助を行うものです。
渡邉さんの研究テーマは「分散型電源「混合水発電ユニット」の社会実装に向けた導入指針の策定と実証研究」です。本研究は、温泉排水と河川水などの淡水との塩分濃度差を利用して発電する「混合水発電ユニット」の社会実装を目指す研究です。温泉地を対象に、小型発電装置の設計や環境負荷を抑えた放流方法、自治体・民間事業者向けの導入指針の策定に取り組み、地域の脱炭素化や災害時の非常用電源への活用を目指しています。
渡邉さんは「このたび助成対象者に採択いただき、大変うれしく思います。温泉地に眠る未利用エネルギーを地域で有効活用できる技術として形にし、脱炭素化や災害時にも役立つ分散型電源の社会実装につなげられるよう、研究に取り組んでいきたいと思います。」とコメントしています。
地域社会システム学科・島崎洋一教授が、環境科学会2026年会「学術賞」を受賞し、令和8年9月4日(金)、法政大学市ヶ谷キャンパスにおいて、表彰式が行われました。
同賞は、環境科学分野において特に優れた業績を挙げた会員に授与されるものです。
島崎教授は、地域に立脚したエネルギー・気候変動適応分野の環境システム解析に関する研究において、表彰されました。
受賞した島崎教授は、「研究の継続にあたり、ご支援・ご協力をいただいた山梨大学をはじめとする多くの関係者の皆さま、ならびに卒業生を含む100名以上のゼミ学生の皆さまに、心より感謝申し上げます。」とコメントしています。


京都⼤学⼤学院エネルギー科学研究科 澄川貴志 教授、杉坂浩太 同博⼠課程学⽣、東京⼤学⽣産技術研究所 梅野宜崇 教授、⼭梨⼤学⼤学院総合研究部 島弘幸 教授、名古屋⼤学未来材料・システム研究所 荒井重勇 特任准教授らを中⼼とした研究チームは、数百ナノメートルサイズの⾦属単結晶に対する引張圧縮疲労試験を実現し、転位の枯渇により⾼い疲労耐性が発現する機構を明らかにしました。さらに、この知⾒を基に、⾦属単結晶にナノメートルサイズの孔を周期的に設けたナノ構造化⾦属メタマテリアルを作製し、均質材に⽐べて相対密度を約半分に抑えながら、約2倍の疲労耐性を⽰すことを実証しました。 ⾦属が繰り返し負荷を受けると、結晶内部では原⼦配列が局所的に乱れた領域(転位注1)が集まり、⾃⼰組織化した疲労転位構造が形成されます。この構造が、疲労破壊のきっかけとなるき裂の発⽣につながります。また、材料中に孔を空けると、その周囲に⼒(応⼒)が集中して疲労破壊が起こりやすくなるため、従来の材料設計では孔をできるだけ避けることが⼀般的でした。 本研究では、⾦属単結晶中にナノメートル間隔で周期的に孔を配置すると、転位は孔の表⾯から⽣じる⼒学的作⽤によって材料の外へ放出され、内部の転位が枯渇することを明らかにしました。その結果、疲労破壊の発⽣につながる転位の⾃⼰組織化が抑えられ、軽量化と⾼い疲労耐性を両⽴できることを⽰しました。これまで強度上の弱点と考えられてきた孔を逆に積極的に利⽤するという、⾦属疲労における材料設計の常識を覆す成果であり、軽量で壊れにくい材料を実現するための新たな設計概念として幅広い応⽤が期待されます。 本研究成果は、2026年8⽉23⽇(中央ヨーロッパ夏時間)に国際学術誌『Advanced Materials』にオンライン掲載されました。
詳細につきましては大学プレスリリースをご覧ください。
令和8年7月18日(土)、本学生命環境学部附属農場において、地域の親子を対象とした「収穫体験&親子料理教室」を開催しました。本イベントは、山梨大学共創の場プロジェクトの取り組みの一環として、株式会社いちやまマート(いちやま健幸クラブ)および株式会社はくばくの協力を得て実施したものです。
当日は、小学3年生以上のお子様とその保護者、親子11組23名が参加しました。はじめに附属農場において、ナスとピーマンの収穫体験を行いました。収穫にあたっては農場の小林勇太技術職員が指導にあたり、参加者は夏野菜が育つ様子を実際に観察しながら、収穫の楽しさを体験しました。
収穫体験の後は会場を移し、料理教室を行いました。教育学部の今井千裕准教授から「麦飯カレー」の作り方について説明があり、あわせて株式会社はくばくより、カレーに使用する大麦の栄養的特長や健康効果についてお話をいただきました。
説明の後、親子で協力しながら、収穫した夏野菜を使った「麦飯カレー」づくりに挑戦しました。参加者は調理を通じて、旬の野菜を活かした料理の工夫を学びました。
最後に、生命環境学部の望月和樹教授が、日頃から野菜を摂取することが健康にもたらす効果について、科学的知見を交えながらわかりやすく講義しました。
今後も山梨大学は、地域の親子を対象とした食育活動を通じて、健康的な食生活の実践を支援してまいります。