令和8年1月9日(金)、命環境学部地域社会システム学科所観光政策科学特別コース田中敦 教授のゼミの学生たちが企画をした「小菅村の子どもたちの大学訪問プロジェクト」が行われました。このイベントは田中ゼミの学生達が昨年度より小菅村が運営する学習塾の活動を支援している繋がりから実現したものです。
当日は小中学生8名と村教育委員会、公営塾の関係者4名が大学へ訪れ、キャンパスツアーや学食体験、田中教授による観光の模擬講義、生命工学科の山村英樹 教授による実験室の見学、弓道部の部活体験など、多くの活動を通じてゼミ生との交流を行いました。また、大村智記念学術館の見学の際には、中村和彦 学長から大村博士に関するお話やや激励の言葉をいただきました。
参加した子どもたちからは「とても楽しかった」という感想に加え、「将来は山梨大学に入学したい」「高校で弓道をやって山梨大学の弓道部に入りたい」といった声が聞かれ、今回のイベントが子どもたちにとって良い経験となったようです。
当日の詳細については、田中ゼミHPに掲載されていますので、ぜひご覧ください。
生命工学科の永松剛教授(生殖細胞発生研究室)らの研究グループは、生命の永続性を担う卵母細胞の制御機構としての圧縮圧力の作用メカニズムを明らかにしました。
哺乳類の卵母細胞は胎児期に減数分裂へと移行するため出生後は増えることがありません。限られた数の卵母細胞を原始卵胞という状態で保持しながら、一部を活性化することで卵子形成を維持しています。原始卵胞の静止期と活性化の制御機構は生殖寿命に直結する重要な問題でありますが、未だ不明の点も多く残されています。これまでに研究グループは、この原始卵胞の静止期維持に圧縮圧力が作用することを世界に先駆けて報告していました(Nagamatsu G et., Al. Sci Adv. 2019)。本研究では、圧縮圧力の作用機序の解明を行い、圧縮圧力は周囲の顆粒膜細胞ではなく卵母細胞に直接作用し、卵母細胞における c-Kit 受容体の細胞内凝集体の形成を促進することで顆粒膜細胞からのSCF のシグナルを阻害して静止期を維持していることを明らかにしました。独自開発の加圧ライブイメージングシステムを確立することで、卵母細胞に圧縮圧力が作用する様を直接観察することにも成功しています。この成果は、生殖期間の制御の可能性を示しており、将来的な不妊治療への応用が期待できます。
本研究成果は令和8年1月12日15時(米国東部時間)に国際学術雑誌「Proceedings of the National Academy of Sciences」に掲載されました。なお、本研究は文部科学省科研費JP23K18137、JP24H02040、JST 戦略的創造研究推進事業 さきがけJPMJPR2286の支援を受けました。
詳細については大学プレスリリースをご覧ください。
本学では筑波・信州・静岡大学と連携して「山岳科学特別教育プログラム(修士課程)」を開設し、山岳域の環境問題の解決や持続的管理に貢献できる人材を育成しています。
令和7年12月13日(土)・14日(日)、本学主催(筑波大学・信州大学・静岡大学共催)の第11回山岳科学学術集会を開催し、このプログラムに参加する学生が中心となり口頭およびポスターによる研究成果の発表を行いました。教員含め約150名が参加し、多岐に渡る山岳域の課題について議論するとともに、学生同士の交流も盛んに行われました。
また、14日の午後からは山岳科学公開シンポジウム「消えゆく草原の再生と管理―ネイチャーポジティブの実現に向けて―」を開催し、約100名が聴講しました。今回のシンポジウムでは、人と自然との共生によって維持されてきた二次的自然の価値と管理のあり方、そして失われゆく生物多様性を回復軌道に乗せるための方法について考えるため、丑丸敦史 神戸大学大学院人間発達環境学研究科教授、寺嶋悠人 筑波大学大学院生、植原彰氏(乙女高原ファンクラブ代表世話人)からご講演頂くとともに、北原正彦氏(元山梨県富士山科学研究所副所長)を迎えてパネルディスカッションを行いました。参加者と講演者との間では活発な質疑応答が交わされ、産・官・学・民が一体となって草地保護に取り組む必要性を共有するとともに、山梨県における山岳科学の進展や本特別教育プログラムへの期待などが寄せられ、大変有意義なシンポジウムとなりました。
令和7年年11月7日(金)から8日(土)にシャトレーゼホテル談露館で開催された日本ブドウ・ワイン学会2025甲府大会において、生命環境学域(地域食物科学科・ワイン科学研究センター)の井上絵梨特任助教と修士課程生命環境学専攻食物・ワイン科学コース2年の関谷彩侑菜さん(指導教員:斉藤史恵 地域食物科学科・ワイン科学研究センター助教)が、それぞれ大会発表賞(口頭発表およびポスター発表)を受賞しました。本賞は、研究の発表内容(研究・技術的評価、論理的な展開、説明のわかりやすさ)や質疑応答の能力などを総合的に審査し、審査員から最高得点を獲得した発表に授与されるものです。
井上特任教授と関谷さんの受賞内容については以下のとおりです。
■大会発表賞(口頭の部)
受賞者
生命環境学域(ワイン科学研究センター)井上絵梨 特任助教
受賞題目
「山梨県内で栽培されている‘Petit Verdot’および‘Tannat’ のアントシアニン化合物の比較解析」
受賞内容
地球温暖化に対応したワインブドウの品種および栽培地域の選定にむけ、データに基づいた品種選定の在り方や予測などが評価された。
コメント
今回の発表を通して、ブドウ栽培・ワイン業界の地球温暖化への危機感の高さを再認識いたしました。本研究にご協力くださった皆様に感謝するとともに、今回の受賞を励みに研究に励んでいきたいと思います。
■大会発表賞(ポスターの部)
受賞者
修士課程生命環境学専攻食物・ワイン科学コース2年 関谷彩侑菜さん(指導教員:斉藤史恵 ワイン科学研究センター助教)
受賞題目
「メルローワイン中の産膜抑制成分の検討」
受賞内容
ワイン醸造で問題となっている産膜汚染(微生物汚染)の防止に向け、ワイン中から産膜抑制成分を分離同定し、新たな産膜汚染防止法を提案した点が評価された。
コメント
名誉ある大会において発表賞を頂き、大変光栄に存じます。日頃よりご指導くださる先生方、研究の礎を築かれた先輩方、そして共に切磋琢磨している研究室の仲間に深く感謝いたします。この機会を励みに、これからも日本ワインの発展に貢献できるよう精進してまいります。
令和7年10月1日、大村記念ホールにおいて、令和7年度山梨大学学業成績優秀者表彰式が行われました。
山梨大学では、学業において特に優秀な成績を収め、かつ本学学生の模範となると認められた者を学業成績優秀者として表彰しております。
生命環境学部からは、生命工学科 深谷 帆乃花さん、地域食物科学科 矢内 幹太さん、環境科学科 齋藤 美依奈さん、地域社会システム学科 石丸 賛さんの4名が学業成績優秀者として表彰されました。
皆さんおめでとうございます。