2012年11月19日
生命工学科若山研究室の水谷助教が成体マウスの脳神経細胞からクローンマウスを世界で初めて作出 iPS細胞などで最近注目を集めている初期化に関する新たな知見を提示

 生命工学科若山研究室の水谷英二助教が、第9回Asian Reproductive Biotechnology Society (10月21日から24日までフィリピンのマニラで開催)でポスター賞を受賞しました。
 受賞研究業績は「Generation of cloned mice by direct nuclear transfer from adult differentiated neural cells (成体マウス脳神経細胞の直接核移植によるクローンマウス作出)」です。これは、独立行政法人理化学研究所筑波研究所遺伝工学基盤技術室との共同研究により、大人のマウスの脳神経細胞からクローンマウスを初めて作出したものです。これまで大人の脳神経細胞からのクローン個体作出は最も難しいと考えられていました。今回、水谷助教は脳細胞を調べることで、エピジェネティック修飾(核のヒストンなどにメチル基がつきDNAの発現が制御されること)の異なる細胞が存在することを見出しました。この細胞が初期化(体細胞が受精卵の状態に戻る現象)されやすいのではと予想し、核移植のドナー細胞とした結果、大人のマウス脳神経細胞から初めてクローンマウスを作り出すことに成功しました。この成果は、iPS細胞などで最近注目を集めている初期化に関する研究を促進する重要な成果であると考えられます。

       
受賞した水谷英二助教          会場の様子


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