令和7年10月18日(土)、生命環境学部附属小曲農場で、初めての公開イベントが開催されました。
このイベントは、やまなしジュニアドクター育成自然塾との連携のもと、小学校高学年を対象に開催されたもので、第一弾となる今回は「生き物観察会」を行いました。
当日は、元山梨県総合農業技術センター研究管理幹の國友義博先生をお迎えし、農場に暮らす生き物を観察しながら、農業と昆虫の関係、そして有機農業における昆虫やその住処となる雑草の重要性について学びました。
國友先生からは、「害虫」という言葉は人間が作った言葉であり、昆虫には害虫は存在しないという説明があり、普段の生活では気づかない小さな昆虫の活動や、生き物同士の関わりの観察を通して、生物多様性、環境との関わり、そして農業との関わりについて深く考える機会となりました。
令和7年9月30日(火)、生命環境学部及び生命環境学専攻(修士)の学生を対象に、就職活動座談会を開催しました。
当日は、就職活動を経験した学部4年生及び修士2年生、計5名の先輩から就職活動に関する体験報告があり、その後、下級生を交えて情報交換を行いました。
本年度の座談会では、毎年実施している懇談会における「上級生との交流の機会が欲しい」「就職に関する話を聞きたい」「履修や大学生活について、上級生から直接話を聞ける場が欲しい」といった学生の声を受け、就職活動や大学生活について先輩と気軽に話せる交流の場としました。
参加した学生からは、「大変参考になった」「とても楽しかった」「自分と同じ学科の先輩に質問することができたので、より具体的に進路をイメージすることができた。」ととても好評でした。
博士課程統合応用生命科学専攻生命農学コース2年の足立遥郁さん、地域食物科学科・石山詩織助教、望月和樹教授、本学医学部・吉村健太郎講師、葛西宏威助教らの研究グループは、乳児期の早期離乳が将来的に脂肪肝を引き起こすメカニズムをマウス実験で解明しました。 早期離乳マウスでは、肝臓における脂肪滴の蓄積が増大し、脂質代謝に重要なリン脂質であるホスファチジルコリンやその合成酵素 PEMT の発現が低下していました。さらに、この発現低下はヒストン修飾の減少によるエピジェネティックな制御変化と関連していました。 本成果は、ヒトにおける代謝機能障害関連脂肪性肝疾患[MASLD、従来は非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)と呼ばれていた疾患群を含む]の予防や、離乳時期に基づく新たな栄養指導の可能性を示すものです。本研究成果は 2025 年 7 月28 日に米国の生理学会の機関雑誌「American Journal of Physiology-Endocrinology and Metabolism」 に掲載されました。
詳細については大学プレスリリースをご覧ください。
令和7年8月2日(土)、甲府キャンパスにおいて生命環境学部オープンキャンパスを開催しました。
当日は県内外より約600名の参加があり、学科紹介、施設見学、研究室見学、模擬講義などが行われ、大学の雰囲気を肌で感じてもらう貴重な機会となりました。
今回のオープンキャンパスが、参加された皆様の進路選択や学習のモチベーションアップにつながれば幸いです。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
令和7年7月11日(金)、附属幼稚園の年長児が地域食物科学科・片岡良太准教授の指導のもと、各家庭から持ち寄った食品残渣を利用したキノコの菌床作りに挑戦しました。
はじめに、片岡准教授が園児に対し食品ロスやゴミを減らすためにできることや、園児が各家庭から持ち寄った食品残渣がどのくらいあったのかについて説明しました。
その後、園児親子は、事前に乾燥処理をした食品残渣にコーヒーや麦茶のカス、もみ殻などを混ぜ、菌床作りに取り組みました。開始前には「生ゴミ?臭いかも?」と話していた園児もいましたが、乾燥処理されたものの臭いを嗅いでみると想像していた臭いとは違ったようで、家から持ってきた食品残渣が変身したことに驚いた様子でした。
また、園児たちは、菌床を作る過程の材料を混ぜる作業では、「重くなってきた!」などと、五感をたっぷりと働かせながら、活動を楽しんでいました。
作成した菌床は、今後片岡准教授の研究室で培養し、9月に、園児たちは大学の研究室で収穫作業を行う予定です。今回の取り組みは園児にとって「食品ロス」解消に向けた「リサイクル」を実際に体験しながら学べる貴重な機会となりました。