山梨大学ワイン科学研究センターは、設立80周年を目前に控え、新たな取り組みとして「山梨大学ブランデー製造プロジェクト」を開始します。本プロジェクトでは、日本固有のワイン用ブドウ品種である甲州を原料とし、伝統的なコニャック式製法による高品質なブランデーの製造に挑戦します。
ワイン科学研究センターは、長年にわたるワイン醸造研究を通じて、国内外のワイン業界に貢献してきました。今回のプロジェクトでは、その知見を活かしながら、ブランデーという新たな分野に挑戦し、日本ならではの風土を生かした「ジャパニーズ・ブランデー」の研究・開発を進めます。特に、ブドウの品種特性を最大限に活かした蒸留技術の確立や熟成に関する科学的アプローチを行い、世界に通用する品質を目指します。
また、本プロジェクトは、単なる酒類製造の枠を超え、教育・研究の発展にも大きく寄与するものです。ブランデー製造の過程には、発酵・蒸留・熟成といった多くの科学的要素が含まれており、これらの研究を通じて、次世代のワイン・ブランデー業界を担う人材育成にもつなげていきます。
高品質なブランデーを製造し、市販化レベルまで引き上げるためには、老朽化した蒸留器の修繕や新たな設備投資が不可欠です。しかし、日本国内におけるブランデー市場はまだ小さく、教育・研究のための資金確保には大きな課題があります。そのため、本プロジェクトの成功には、多くの方々のご支援とご協力が欠かせません。
教職員・学生が一丸となり、山梨大学の酒類研究の歴史を未来へとつなぎ、次の100年を築くために歩みを進めます。山梨大学の情熱が生んだ山梨大学ブランデーが、皆様に愛される『究極の滴』となるためにも、あたたかな応援・ご寄附をどうぞよろしくお願いします。
ワクワクする新しい価値を創出し、「いつでも」「どこでも」日本ワインが楽しく飲まれる未来を山梨大学が創ります!
【プロジェクト名】
究極の滴~100年先まで紡ぐ山梨大学ブランデー製造プロジェクト
【募 集 期 間】
令和 7 年 4月1日~5月 30 日まで
【目 標 金 額】
300 万円
【使 用 目 的】
ご支援いただいた寄附は、山梨大学ブランデーの製造に必要な醸造設備の導入、および老朽化した蒸留器の修繕費として大切に使用させていただきます。
【支援の申込み】
こちらからサイトにアクセスしてください。
※山梨大学へのご寄附については、税制上の優遇措置が受けられます。 詳細は上記URLをご覧ください。
【問い合わせ先】
山梨大学 ワイン科学研究センター 鈴木 俊二 E-mail: suzukis@yamanashi.ac.jp TEL: 090-4376-6658
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令和7年2月7日(金)、大村記念ホールにおいて、令和6年度学生表彰式が挙行されました。
本学では、課外活動における各種大会等で優秀な成績を収めた学生や、学術研究活動において学会等で高い評価を受けた学生、その他表彰に値すると認められた学生表彰しています。
令和6年度は、本学部・専攻から1団体、3個人が受賞となりました。
受賞者の皆さん、おめでとうございます!!!
★学生表彰(学術研究活動)
●渡邉 琴弓 さん
(環境科学科3年/指導教員:環境科学科・島 弘幸 教授)
●大田 夢子 さん
(大学院修士課程 (食物・ワイン科学コース)2年/指導教員:地域食物科学科・久本 雅嗣 准教授)
★学生表彰(社会活動)
●Team FC【清水 心琴 さん、松田 ひなた さん、長澤 佑香 さん、垣内 愛理 さん、村松 来海さん、小林 咲穂 さん】
(地域社会システム学科3年/指導教員:地域社会システム学科・田中 敦 教授)
●村山 拳午 さん
(大学院博士課程(生命農学コース)/指導教員:生命工学科・大槻 隆司 准教授)
令和7年1月23日(木)、生命環境学部環境科学科3年の渡邉琴弓さん(指導教員:島弘幸生命環境学域教授)の研究が、(公財)バロック村井博之財団の助成対象として採択されました。
同財団の助成金制度は、衣・食・住など生活に密着したサステナブルな社会発展に寄与する活動(研究・開発を含む)を対象としたものです。応募資格は、日本国内の大学・大学院、短期大学、専門学校に在学する日本人学生と外国人留学生のみに限られます。
渡邉さんの研究テーマは「排水から電気を造る『混合水発電』の発電量分析と導入シナリオの提案」です。本研究では、この混合水発電を最適に活用するための導入適地を分析し、具体的な導入シナリオを設計・提案します。この試みは、日本の地理的条件を活かした新しい再生可能エネルギー源の開拓への寄与が期待されます。
渡邉さんは「先端技術と人間社会の架け橋となるような研究成果が得られるよう、より一層の努力を続けてまいります」とコメントしています。
令和7年1月29日(水)、甲府キャンパスにて、東海旅客鉄道株式会社(JR東海)広報部・粂川浩二部長が特別講義を行いました。
この講義は、観光に関わる先進的な事業に取り組む専門家から直接お話を聞くことができる貴重な機会を学生に提供する「観光経営論Ⅱ」の一環として実施されました。
粂川部長はJR東海の鉄道事業や近年県内でも話題となっているリニア中央新幹線について、また、コロナ禍を経て取り組みが進んでいる観光の利用促進や地域活性化につながる事業について、例を挙げながら説明を行いました。今回の講義を通じ、学生たちは「高い使命感と志を持って挑戦する心」というJR東海の理念を深く理解することができました。
講義の最後には活発な質疑応答も行われ、とても充実した時間となりました。
令和7年1月25日(土)、生命環境学部地域社会システム学科所観光政策科学特別コース所属の学生グループ「FC」(エフ・シー)企画のイベント「将来を悩む大学生へ!~女子大生が伝えるライフスタイルのかたち~」が山梨大学赤レンガ館・オンライン配信にて開催されました。FCは令和6年6月から、人口減少や若者の流出によって地方が抱える課題の解決と将来について悩む学生へ「地方での将来の選択肢」を広げてもらうため、県内各地でさまざまな活動を実施しており、今回のイベントはその集大成となります。
イベントの第一部では、これまでのFCの活動についてメンバーより発表があり、各種活動を通して、地方の良さや魅力を再発見できたこと、また学生や地域を巻き込んだイベントにより新たな交流人口を生み出すことができたことについての成果報告がありました。
第二部では、今村茜 本学特任助教との対談が行われ、親子ワーケーションの魅力や子育てとキャリアの両立についてなどお話しいただきました。
当日は対面・オンラインで約50人の参加があり、参加者からは「将来に対する悩みを解決するきっかけとなった」といったコメントをいただきました。
これからも、FCはさらに多くの大学生に将来の選択肢や可能性について伝えていくとともに、小菅村のように地域に新たに誕生したコミュニティを各種活動・イベントを通して持続させてまいります。
なお、これまでのFCの活動についてはこちらにまとめてありますので、ぜひご覧ください。