博士課程統合応用生命科学専攻生命農学コース2年の足立遥郁さん、地域食物科学科・石山詩織助教、望月和樹教授、本学医学部・吉村健太郎講師、葛西宏威助教らの研究グループは、乳児期の早期離乳が将来的に脂肪肝を引き起こすメカニズムをマウス実験で解明しました。 早期離乳マウスでは、肝臓における脂肪滴の蓄積が増大し、脂質代謝に重要なリン脂質であるホスファチジルコリンやその合成酵素 PEMT の発現が低下していました。さらに、この発現低下はヒストン修飾の減少によるエピジェネティックな制御変化と関連していました。 本成果は、ヒトにおける代謝機能障害関連脂肪性肝疾患[MASLD、従来は非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)と呼ばれていた疾患群を含む]の予防や、離乳時期に基づく新たな栄養指導の可能性を示すものです。本研究成果は 2025 年 7 月28 日に米国の生理学会の機関雑誌「American Journal of Physiology-Endocrinology and Metabolism」 に掲載されました。
詳細については大学プレスリリースをご覧ください。
令和7年8月2日(土)、甲府キャンパスにおいて生命環境学部オープンキャンパスを開催しました。
当日は県内外より約600名の参加があり、学科紹介、施設見学、研究室見学、模擬講義などが行われ、大学の雰囲気を肌で感じてもらう貴重な機会となりました。
今回のオープンキャンパスが、参加された皆様の進路選択や学習のモチベーションアップにつながれば幸いです。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
令和7年7月11日(金)、附属幼稚園の年長児が地域食物科学科・片岡良太准教授の指導のもと、各家庭から持ち寄った食品残渣を利用したキノコの菌床作りに挑戦しました。
はじめに、片岡准教授が園児に対し食品ロスやゴミを減らすためにできることや、園児が各家庭から持ち寄った食品残渣がどのくらいあったのかについて説明しました。
その後、園児親子は、事前に乾燥処理をした食品残渣にコーヒーや麦茶のカス、もみ殻などを混ぜ、菌床作りに取り組みました。開始前には「生ゴミ?臭いかも?」と話していた園児もいましたが、乾燥処理されたものの臭いを嗅いでみると想像していた臭いとは違ったようで、家から持ってきた食品残渣が変身したことに驚いた様子でした。
また、園児たちは、菌床を作る過程の材料を混ぜる作業では、「重くなってきた!」などと、五感をたっぷりと働かせながら、活動を楽しんでいました。
作成した菌床は、今後片岡准教授の研究室で培養し、9月に、園児たちは大学の研究室で収穫作業を行う予定です。今回の取り組みは園児にとって「食品ロス」解消に向けた「リサイクル」を実際に体験しながら学べる貴重な機会となりました。
令和7年6月26日(木)、大村智記念学術館において、山梨大学大村智記念基金奨学金授与式が行われました。大村智記念基金奨学金は、本学独自の奨学金であり、学部学生の学業を奨励するものです。
授与式では医学部、教育学部、工学部、生命環境学部の計17名の学生に、中村和彦学長より目録と記念色紙が授与されました。
生命環境学部受給者
生命工学科 萩原 成美 さん 地域食物科学 若月 和信 さん
環境科学科 森元 一真 さん 地域社会システム学科 鈴木 優莉 さん
令和7年6月26日(木)、「第17回山梨大学ワイン科学士認定証書授与式」を挙行され、ワイン科学士20名及び準ワイン科学士9名が認定されました。
「ワイン科学士」は、2014年から本学が実施している「山梨大学ワイン・フロンティアリーダー養成プログラム」(※)を修了し、認定試験に合格した方に授与されるものです。
※「山梨大学ワイン・フロンティアリーダー養成プログラム」は、2006年に発足した「ワイン科学特別教育プログラム」を発展させたもので、国産ワインの品質の向上、地域ブランド化、さらにはグローバルスタンダード化を中核となって推進できるフロンティアリーダーの養成を目指しており、2015年12月に文部科学大臣から職業実践力育成プログラムに認定されました。