令和6年11月11日(水)、14日(金)の両日、生命環境学部の2つのSPARC教育プログラムを対象とした『講演会&ワークショップ』が甲府キャンパスで開催されました。
本ワークショップは、SPARC教育プログラム学生の2年次から開講されるSPARC専門科目『地域PBL』を理解するためのプレ講義として実施されたもので、講師は、かつて大手広告代理店でマーケターとして活躍し、現在は自ら立ち上げたマーケティングオフィス「㈱そもそも」による全国の地域ブランディング講習や企業マーケティング講座でファシリテーターを務める赤松範麿氏と元NHKアナウンサー服部彩子氏のお二人です。
講演テーマは『地域の魅力の発見手法』ということで、2日に分けて山梨の魅力の発見手法をワークショップ形式のグループワークで学びました。
1日目は「そもそも発想のウォーミングアップ」と題し、身近な製品「蚊取り線香」にスポットを当て、全体像を深堀し分析、永きにわたって愛され続ける理由をイラスト化し、魅力を探るワーキングが行われました。続けて「山形県米沢市」の事例を題材に、同様のワーキングを行い地域の魅力発見のヒントが示された後、本題である山梨の魅力発見に向け、「自分が思う山梨ならではの魅力」を次回までに持ち寄るという宿題が出されました。
2日目は、1日目のウォーミングアップで会得した手法によって「山梨県の魅力とは?」に対するアイデア出しを行い、そこからさらに「魅力を見える化する」ためのテーマとビジュアル案を決定し、コピーライティングまでを進めます。最終的に各グループの代表がプレゼンテーションによって「新たな山梨の魅力」を発表。優劣つけがたい内容でしたが、人気投票によって大賞が決まり、大盛況のうちにワークショップは終了しました。
今回は「魅力の本質」とは何かについての議論をグループワークで行うことで、PBL学習の「地域の魅力に気づくこと、その魅力を一言(コピー)で表し、他者へ明確に伝える」といった一連の流れを体験でき、広告業界、特にマーケティング分野の最前線で活躍中の専門家から直接学びを得られる貴重な機会となりました。
学生たちからは、「何もないと思っていた山梨の魅力が自分たちの力でこんな形で探し出すことができ、とても勉強になった。山梨の良さをもっと発見できたらいいと思う」といった感想が出され、非常に有意義な時間となったようでした。