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 令和7年4月2日(水)、『SPARCロールモデル講演会&ワークショップ:学修プランを作成・運用しよう』が甲府東キャンパスで開催されました。
 今回は、本校の卒業生でもあり、現在、大手シンクタンクで安全事業研究に携わる沓川一也氏を講師に招き、学生自身の将来を見据えた「学修プラン」についてのワーキングが行われました。

 説明会では最初に「学修プラン」作成の意図について、このプランが自分の“やりたいこと”や“なりたい自分”を実現するための重要なステップとなること、プランを通して自分自身の目標を明確にし、今後の学びに活かされるものであることが説明されました。また、運用について、2年次前期から3年次後期までに渡って行い、期間中に目標や希望を少しずつ記入し、定期的に振り返りながら活用していくことで、より明確な目標設定ができるようになるといったことも伝えられました。これから作成する「学修プラン」は、学生と教員間で内容が共有され、適切な指導やサポートを行うための面談などで活用されることが示されています。

 そこで今回のワークショップでは、自身のプランを作成するための予行演習として、グループに分かれ、架空の学生を対象にした「学修プラン」の作成を行いました。
 公務員や金融機関、NPO法人など志望する将来像を想定した架空の学生の中から1名を選び、その人物に適した「学修プラン」を協働で作成します。選んだ人物の卒業後の進路をふまえ、大学で習得すべきスキルを具体化し、4年次までの開講科目を確認、今期に重視すべき履修科目を選定しながらプランを考えることが必要となります。いわゆるキャリアコンサルタントになったつもりのプランづくりを行いました。

 以上の内容についてはTeamsチャンネルを活用し、パワーポイントファイルを共同編集することで検討結果を整理し、結論を簡潔にまとめたスライドを作成、視覚的にもわかりやすく伝える工夫を凝らし、グループ代表を立てて発表を行いました。
 架空の学生のものとはいえ、実際の履修科目で練られたプランは、どれも将来性を意図したスキル修得に根ざした一貫性のある構成となっていました。発表後にはプランに対する質疑応答や意見交換、議論が交わされ、先生方からの講評も聞かれました。

 学生たちからは、「他者のプランを練るのは難しかったが、客観的に履修科目を考えることができた」、「自分自身が何をしたいのか、どのように学びを深めたいかを他人のプランを通して考えることができ、新鮮な内容だった」といった感想があがり、他者の問題を自分事として捉える課題解決の手法をひとつ学んだとともに、別の学部生の履修プランの視点にも刺激を受け、文理問わず横断型の学修を進める必要性も強く感じ取れたようでした。

 令和7年3月3日(月)~4日(火)、SPARC教育プログラムについてより詳しい学修内容を理解するための『SPARC 3プログラム合同合宿』が行われました。
 本合宿は、地域産業を支える自治体および企業施設を1泊2日の行程で巡るもので、プログラムの枠を超えて多くの人たちと交流を深め、広く社会を俯瞰で捉えることを主な目的としています。

 1日目、最初の視察先は「富士山科学研究所」でした。当日はあいにくの空模様で、富士山の雄姿を見ることは叶いませんでしたが、研究所員からの講習を受け、富士山の歴史から地質や植生といった自然環境の実態、噴火による火山防災に至るまで、さまざまな特性について時間をかけて見聞を広げました。その後、宿泊先である「富士研修所」へ移動。夕食を兼ねた懇親会では趣向を凝らしたアイスブレイクが実施され、学生と教員、学生同士、それぞれ親睦が深まった様子でした。

 2日目は、JR東海と山梨県知事政策局(リニア・次世代交通推進グループ)の協力のもと、「リニア中央新幹線」の釜無川橋梁新設工事現場を見学します。リニアの構造的な話から地形に左右される工事工程や技術について、さらにはリニア開通後の山梨の将来的なビジョンに至る概要説明がされた後、実際に南アルプス市で建設途中の現場に入りました。高架橋上の工事作業の様子、そこから広がる山々や街並みを目の当たりにし、それぞれの胸に未来の山梨への思いを新たに刻みました。

 続いて甲府市の米倉山へ移動し、山梨県企業局(新エネルギーシステム推進課)の協力をいただき、「米倉山次世代エネルギーシステム研究開発ビレッジ(Nesrad)」内の「太陽光発電所」と「水素技術センター」を巡察します。事前に次世代エネルギーPR施設「きらっと」にて概要説明と質疑応答が行われ、太陽光と水素からエネルギーを精製する現場を順に見学しながら、山梨のエネルギー事業の歴史とカーボンニュートラル推進事業、未来へ向けた再生可能エネルギーへのさまざまな取り組みについて学びました。

 当初の雨が雪に変わるなど、悪天候の中で以上の1泊2日の行程が駆け足で実行されましたが、何事もなく全員無事に帰還することができました。学生からは「短いなかでも山梨の自然や事業について知ることができた。今後のプログラム活動において、山梨に関する情報を得た上で取り組んでいく必要性を強く感じた」といった感想が聞かれ、中身の濃い充実した合宿となりました。

 令和7年1月6日(月)、SPARC教育プログラム合同の『講演会&ワークショップ:課題を資源に~逆境を推進力に変換するオモシロガリスト®とは~(仮)』が開催されました。
 2回目のワークショップとなる今回は、高知市の土佐山(旧土佐山村)で「地域とともに文化を育む」活動を実現するNPO法人『土佐山アカデミー』主宰・吉富慎作氏を講師に迎え、地域活性化事業の最前線で活躍するプロの生の声を聞く貴重な機会となりました。

 講演会では、『土佐山アカデミー』によるNPO活動を通じた地域活性化の紹介例や、そのノウハウが解説されました。その内容からヒントを得て、学生それぞれで考えを深め「自分自身を躍動させる哲学」についての発表がそこで行われました。また、グループで「漢字探しゲーム」などを楽しみつつ、そこから何を学んだのかを振り返りや発表をすることで「思考の転換」について理解を深め、プログラム学生同士で意識を共有することができました。

 土佐山地域の活性化において『土佐山アカデミー』が実際に取り組んだことや、現状の様子はもちろん、どんな困難や失敗があったのかといった話を受け、学生たちは、地域に自分の役割をつくることの大切さを理解し、その達成に向けて自分のエネルギーとなることは何なのかを深く考え、たくさんの刺激を得られたようでした。

 参加学生からは、「具体化した課題からアイデアを出すことが課題を資源に変えるきっかけになるという学びを得た」という感想があがるなど、充実した『講演会&ワークショップ』となりました。

 令和6年11月11日(水)、14日(金)の両日、生命環境学部の2つのSPARC教育プログラムを対象とした『講演会&ワークショップ』が甲府キャンパスで開催されました。
 本ワークショップは、SPARC教育プログラム学生の2年次から開講されるSPARC専門科目『地域PBL』を理解するためのプレ講義として実施されたもので、講師は、かつて大手広告代理店でマーケターとして活躍し、現在は自ら立ち上げたマーケティングオフィス「㈱そもそも」による全国の地域ブランディング講習や企業マーケティング講座でファシリテーターを務める赤松範麿氏と元NHKアナウンサー服部彩子氏のお二人です。

 講演テーマは『地域の魅力の発見手法』ということで、2日に分けて山梨の魅力の発見手法をワークショップ形式のグループワークで学びました。
 1日目は「そもそも発想のウォーミングアップ」と題し、身近な製品「蚊取り線香」にスポットを当て、全体像を深堀し分析、永きにわたって愛され続ける理由をイラスト化し、魅力を探るワーキングが行われました。続けて「山形県米沢市」の事例を題材に、同様のワーキングを行い地域の魅力発見のヒントが示された後、本題である山梨の魅力発見に向け、「自分が思う山梨ならではの魅力」を次回までに持ち寄るという宿題が出されました。
 2日目は、1日目のウォーミングアップで会得した手法によって「山梨県の魅力とは?」に対するアイデア出しを行い、そこからさらに「魅力を見える化する」ためのテーマとビジュアル案を決定し、コピーライティングまでを進めます。最終的に各グループの代表がプレゼンテーションによって「新たな山梨の魅力」を発表。優劣つけがたい内容でしたが、人気投票によって大賞が決まり、大盛況のうちにワークショップは終了しました。

 今回は「魅力の本質」とは何かについての議論をグループワークで行うことで、PBL学習の「地域の魅力に気づくこと、その魅力を一言(コピー)で表し、他者へ明確に伝える」といった一連の流れを体験でき、広告業界、特にマーケティング分野の最前線で活躍中の専門家から直接学びを得られる貴重な機会となりました。

 学生たちからは、「何もないと思っていた山梨の魅力が自分たちの力でこんな形で探し出すことができ、とても勉強になった。山梨の良さをもっと発見できたらいいと思う」といった感想が出され、非常に有意義な時間となったようでした。

生命環境学部の『SPARC教育プログラム』についての説明会が、令和6年9月20日(金)の後期ガイダンス後に開催されました。

『SPARC教育プログラム』は、本年度入学生からが対象となっており、プログラムに参加するには1年後期に希望申請をし、選考を経てプログラム生となる必要があります。

後期を目前に控え、この日、プログラムに関心を持った学生に向けて、「環境科学の社会実践プログラム」(環境科学科)と「地域課題解決実践プログラム」(地域社会システム学科)の2プログラムの担当教員から、プログラムの基本的な仕組みと流れが説明されました。

併せて、2年前期(令和7年度)より開講される、プログラムの最も特徴的な科目である【地域PBL】が、どんな内容なのかを理解してもらうため、すでにPBL活動を実践している先輩方によって自らの実践例についてのプレゼンテーションが行われました。プレゼンは充実した内容で反響を呼び、参加学生たちは具体例を見聞することで、よりPBLへの興味と実感を得られたようです。

その後、説明会終了をもってオンラインによる応募フォームより募集が開始されました。

担当教員によって基本的な仕組みと流れが説明される

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地域に根ざしたさまざまな活動について熱く語る先輩

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「夢らんたん」を飛ばすプロジェクトについて語る先輩

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担当教員からすでに始まっているPBL活動の事例を聞く

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