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2025年12月24日
第11回山岳科学学術集会および山岳科学公開シンポジウム「消えゆく草原の再生と管理―ネイチャーポジティブの実現に向けて―」を開催

 本学では筑波・信州・静岡大学と連携して「山岳科学特別教育プログラム(修士課程)」を開設し、山岳域の環境問題の解決や持続的管理に貢献できる人材を育成しています。
 令和7年12月13日(土)・14日(日)、本学主催(筑波大学・信州大学・静岡大学共催)の第11回山岳科学学術集会を開催し、このプログラムに参加する学生が中心となり口頭およびポスターによる研究成果の発表を行いました。教員含め約150名が参加し、多岐に渡る山岳域の課題について議論するとともに、学生同士の交流も盛んに行われました。
 また、14日の午後からは山岳科学公開シンポジウム「消えゆく草原の再生と管理―ネイチャーポジティブの実現に向けて―」を開催し、約100名が聴講しました。今回のシンポジウムでは、人と自然との共生によって維持されてきた二次的自然の価値と管理のあり方、そして失われゆく生物多様性を回復軌道に乗せるための方法について考えるため、丑丸敦史 神戸大学大学院人間発達環境学研究科教授、寺嶋悠人 筑波大学大学院生、植原彰氏(乙女高原ファンクラブ代表世話人)からご講演頂くとともに、北原正彦氏(元山梨県富士山科学研究所副所長)を迎えてパネルディスカッションを行いました。参加者と講演者との間では活発な質疑応答が交わされ、産・官・学・民が一体となって草地保護に取り組む必要性を共有するとともに、山梨県における山岳科学の進展や本特別教育プログラムへの期待などが寄せられ、大変有意義なシンポジウムとなりました。

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