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2025年09月01日
【プレスリリース】「乳児期の早期離乳が将来の脂肪肝リスクを高める可能性 ―マウス実験で発症メカニズムを解明―」

 博士課程統合応用生命科学専攻生命農学コース2年の足立遥郁さん、地域食物科学科・石山詩織助教、望月和樹教授、本学医学部・吉村健太郎講師、葛西宏威助教らの研究グループは、乳児期の早期離乳が将来的に脂肪肝を引き起こすメカニズムをマウス実験で解明しました。 早期離乳マウスでは、肝臓における脂肪滴の蓄積が増大し、脂質代謝に重要なリン脂質であるホスファチジルコリンやその合成酵素 PEMT の発現が低下していました。さらに、この発現低下はヒストン修飾の減少によるエピジェネティックな制御変化と関連していました。 本成果は、ヒトにおける代謝機能障害関連脂肪性肝疾患[MASLD、従来は非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)と呼ばれていた疾患群を含む]の予防や、離乳時期に基づく新たな栄養指導の可能性を示すものです。本研究成果は 2025 年 7 月28 日に米国の生理学会の機関雑誌「American Journal of Physiology-Endocrinology and Metabolism」 に掲載されました。

詳細については大学プレスリリースをご覧ください。

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