工学部生命工学科、循環システム工学科およびワイン科学特別教育プログラムの1年生対象の授業科目「生物資源実習」が、平成23年8月~12月の期間に実施されました。
 山梨大学付属小曲圃場および工学部の実験室において各学科の教員が指導を行いました。
 初めに、「食品加工技術」および「生物生産技術」についての講義、学外での有機農業研修が受講生全員を対象に行われました。
 引き続いて受講生が4つの技術実習グループに分かれて、学生は教員の指導を受けながら専門的知識および技術に関する課題に取り組みました。
 約4か月間の実習を終えた後、実習成果発表会を行いました。
 技術実習グループは、1)持続的食料生産技術、2)機能性食品加工技術、3)バイオマス由来エネルギー生産技術、4)廃食油から燃料を精製する技術 です。
 以下に各グループにおける実習について概要を報告します。

1.持続的食料生産技術
  小曲圃場の温室において、水耕栽培への機能性放線菌の利用実習を行いました。小松菜を、植物生育促進物質や抗菌性物質を生産する放線菌を養液中に加えて栽培すると、写真のように根および葉・茎の生育が大きく促進され、土耕栽培よりも早く収穫できることが明らかとなりました。
  この技術は作物生産において有望な技術として今後発展が望まれています。

    

2.機能性食品加工技術
  栄養価が高く穀物アレルギーのない機能性雑穀のキノアを栽培し、キノア種子から発酵によって味噌を製造する実習を行いました。
 小曲農場の野菜圃場において畝作り、施肥、播種および灌水を行いました。引き続いて、煮熟したキノアとキノア麹を混ぜ味噌の発酵熟成を行いました。出来上がったキノア味噌はおいしく、市販の米味噌と比べてグルタミン酸やプロリンなどのアミノ酸含量が高いことがわかりました。
 実習により作物栽培から食品生産までの一連の過程がわかり、食品の大切さを学ぶことができました。

     

 3 .バイオマス由来エネルギー生産技術
   ボトリオコッカス・ブラウニィという淡水性藻類を光照射下で培養すると、 顕微鏡写真のように褐色の細胞の周囲に黄色にため込まれた炭化水素(石油に相当)が吐き出されていることが観察されました(周辺の透明な油滴)。
  石油資源の枯渇化に向けて、光合成微生物からの石油生産が確立できると、エネルギー問題の解決になると期待されています。

 4.廃食油から燃料を精製する技術
   学内の食堂からてんぷら油などの廃食油を回収し、実験室において精製して バイオディーゼル燃料を製造する実習を行いました。
 廃食油にメタノール、水酸化カリウムを加えて攪拌後、バイオディーゼル燃料を 製造しました。
 この燃料は石油資源に代わるエネルギー源として注目されています。

 実習成果報告会
 4グループの実習を終えて、成果報告会を行いまいした。スライドを使って各グループの学生全員が発表を行いました。プレゼンテーション後、質疑応答および実習の感想を述べて終了しました。
 実習によって実務体験の面白さ、学生同士の交流、生命学習への意欲が益々向上することとなり、充分に成果が得られた実習でした。

 
 


11月20日に生命環境学部の進学説明会が開催され、約90名の方にご参加いただきました。都合により参加できなかった方も多いかと思いますので、当日の資料(pptファイルをpdfファイルに変換したもの。0.1~3.3MB)を公開いたします。なお、パンフレット等を用いて説明した生命工学科については、ここには資料を掲載しておりません。生命工学科のホームページにあるパンフレット等をご覧ください。

全体説明: 資料-1(概要)  資料-2(教育関係)  資料-3(入試関係)

学科毎の説明: 資料-4(地域食物科学科) 資料-5(環境科学科) 資料-6(地域社会システム学科)

以上。

 


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