日本テレビの番組「所ジョージの目がテン 4月28日放映(山梨YBS5月6日)」において、地域食物科学科の柳田藤寿教授の研究室が参画し、岐阜県の養老の滝に伝わる「滝の水が酒に変わった」という孝子伝説の解明に挑みました。柳田教授らは、養老の滝周辺に生息する野イチゴに着目。成熟した野イチゴの果実を滝の水でできた小さな水たまりに入れて1週間ほど放置し、その後、水たまりの化学分析を行ったところ0.5%のアルコールが検出されたもの。すなわち、野イチゴから溶け出た糖分が、野生の酵母により発酵され酒ができたことを証明しました。滝の水がミネラル分を多く含む硬水であったこともアルコール発酵が促進された要因となっています。
 野イチゴのアルコール発酵に関与した野生酵母は、今後、醸造への応用が期待されています。柳田教授らは以前、海から分離した海洋酵母を用いたフルーティーなワインの開発に成功しています。

  山梨大学ワイン科学研究センター


  ワインや日本酒の醸造に用いられる酵母


 4月5日の入学式終了後、本学甲府キャンパスの生命環境学部1号館において「生命環境学部後援会設立総会」が開催されました。発起人4名を含む多数の保護者が出席。生命環境学部からは早川正幸学部長、副学部長(宇井定春教授、北村眞一教授)、評議員(坂本康教授、柳田藤寿教授)、教学委員会委員(黒澤尋教授、中村和夫准教授、谷本守正教授、岸本宗和准教授、風間ふたば教授、岩田智也准教授、大山勲教授、門野圭司准教授)、平出正樹支援課長が出席しました。
 冒頭、早川学部長が「4年後には新入生全員が世界に通用する人材として巣立っていけるよう、教職員一同、責任を持って指導にあたっていく所存です。」とあいさつしました。続いて議事に入り、生命環境学部後援会の設立を満場一致で可決、さらに会則、事業計画、予算案が承認されました。会長には滝本浩久様を選出、さらに副会長、監事、評議員、顧問、幹事を決定いたしました。今後、本後援会は、学生の教育・就職支援及び福利増進並びに学部の教育事業の援助等を目的として活動を行っていきます。
 総会終了後は、各学科に分かれ、教員と保護者の懇談が行われました。

 
 
 


 山梨大学の入学式が4月5日(木)、甲府市のコラニー文化ホールで挙行されました。生命環境学部には、生命工学科38名、地域食物科学科35名(ワイン科学特別コース6名を含む)、環境科学科32名、地域社会システム学科37名の総計142名が入学しました。
 式では前田秀一郎学長が「新生山梨大学の輝かしい歴史を創り出すことができるのは皆さんです。知識を得るだけでなく、自ら考えることを心がけながら学んでください。」とあいさつしました。続いて環境科学科へ入学した古屋健君が「地球規模の食料・環境問題を解決できるよう専門知識を学び、将来、社会に貢献していきたい」と、新入生を代表して誓いの言葉を述べました。



 生命環境学部の開設式が4月2日、本学の甲府キャンパス第一会議室において挙行されました。
式には前田秀一郎学長ほか理事5名が列席のもと、生命環境学部教員62名および事務職員20名が
出席しました。冒頭、前田学長は「質の高い文理融合の実践的教育を行い、地域社会の繁栄に貢
献できる人材育成に努めたい」と訓示、次いで学部長と各学科長に辞令を交付しました。生命環
境学部教職員を代表し、早川正幸学部長は「教職員が理系、文系の枠を超えて切磋琢磨し、学部
の理念である自然と社会の共生科学の創生を目指したい」とあいさつしました。
  引き続いて同会場にて生命環境学部辞令交付式が行われ、早川学部長より生命環境学部の全教
 員へ配属通知が交付されました。
  なお、甲府西キャンパスの南西側一帯が生命環境学部のエリアとなる予定で、本年度中の完成
 をめどに夏休み頃から新棟の建設および既存の建物の改修工事が始まります。また、学部付属施
 設として甲府東キャンパスには最先端の設備を有するライフサイエンス実験施設が建設中で、甲
 府市小曲町では農場の設置が進んでいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  


本学中央西門と生命環境学部開設式の様子

 


 工学部生命工学科、循環システム工学科およびワイン科学特別教育プログラムの1年生対象の授業科目「生物資源実習」が、平成23年8月~12月の期間に実施されました。
 山梨大学付属小曲圃場および工学部の実験室において各学科の教員が指導を行いました。
 初めに、「食品加工技術」および「生物生産技術」についての講義、学外での有機農業研修が受講生全員を対象に行われました。
 引き続いて受講生が4つの技術実習グループに分かれて、学生は教員の指導を受けながら専門的知識および技術に関する課題に取り組みました。
 約4か月間の実習を終えた後、実習成果発表会を行いました。
 技術実習グループは、1)持続的食料生産技術、2)機能性食品加工技術、3)バイオマス由来エネルギー生産技術、4)廃食油から燃料を精製する技術 です。
 以下に各グループにおける実習について概要を報告します。

1.持続的食料生産技術
  小曲圃場の温室において、水耕栽培への機能性放線菌の利用実習を行いました。小松菜を、植物生育促進物質や抗菌性物質を生産する放線菌を養液中に加えて栽培すると、写真のように根および葉・茎の生育が大きく促進され、土耕栽培よりも早く収穫できることが明らかとなりました。
  この技術は作物生産において有望な技術として今後発展が望まれています。

    

2.機能性食品加工技術
  栄養価が高く穀物アレルギーのない機能性雑穀のキノアを栽培し、キノア種子から発酵によって味噌を製造する実習を行いました。
 小曲農場の野菜圃場において畝作り、施肥、播種および灌水を行いました。引き続いて、煮熟したキノアとキノア麹を混ぜ味噌の発酵熟成を行いました。出来上がったキノア味噌はおいしく、市販の米味噌と比べてグルタミン酸やプロリンなどのアミノ酸含量が高いことがわかりました。
 実習により作物栽培から食品生産までの一連の過程がわかり、食品の大切さを学ぶことができました。

     

 3 .バイオマス由来エネルギー生産技術
   ボトリオコッカス・ブラウニィという淡水性藻類を光照射下で培養すると、 顕微鏡写真のように褐色の細胞の周囲に黄色にため込まれた炭化水素(石油に相当)が吐き出されていることが観察されました(周辺の透明な油滴)。
  石油資源の枯渇化に向けて、光合成微生物からの石油生産が確立できると、エネルギー問題の解決になると期待されています。

 4.廃食油から燃料を精製する技術
   学内の食堂からてんぷら油などの廃食油を回収し、実験室において精製して バイオディーゼル燃料を製造する実習を行いました。
 廃食油にメタノール、水酸化カリウムを加えて攪拌後、バイオディーゼル燃料を 製造しました。
 この燃料は石油資源に代わるエネルギー源として注目されています。

 実習成果報告会
 4グループの実習を終えて、成果報告会を行いまいした。スライドを使って各グループの学生全員が発表を行いました。プレゼンテーション後、質疑応答および実習の感想を述べて終了しました。
 実習によって実務体験の面白さ、学生同士の交流、生命学習への意欲が益々向上することとなり、充分に成果が得られた実習でした。

 
 


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