【研究テーマ】ブドウの色、味、香りを標的としたモレキュラー・ファーミング

山梨大学 生命環境学部 地域食物科学科
准教授 鈴木 俊二
ホームページ http://www.wine.yamanashi.ac.jp/fruitgenetic/index.htm

 

健康な植物を作る研究
 
山梨大学 大学院 医学工学総合研究部附属 ワイン科学研究センター 果実遺伝子工学研究部門
准教授 鈴 木 俊 二    電子メール:suzukis@yamanashi.ac.jp
 
 みなさんは、風邪を引いたときに薬を飲むでしょうか?「栄養のある食事をとってゆっくり寝れば風邪ぐらい治るさ」という人も多いのではないでしょうか。そうです、人は外部から侵入してくる病原菌に打ち勝つ生体防御機構「免疫」を持っています。薬はこの免疫システムを補助するものです。もちろん、重い病気の時には、薬は必要不可欠なものです。
 話を植物に移します。植物は、大地に根を張り、生育しています。動物とは異なり、進化の過程で「動かない」という戦略を植物は選びました。その結果、植物は動物に比べると一見静かですが、その体の中では活発な生命活動が営まれています。人と同じように、植物は常に病原菌の攻撃を受け、それを排除すべく戦っています。
 初夏の甲府盆地は美しい新緑であふれています。ブドウ畑でも、新芽がどんどん成長しています。ブドウの樹も毎日病原菌と戦っています。戦う相手は、ウイルス、細菌、カビ、など多用な病原菌達です。ところが、栽培品種は、品質の高い果実を実らせますが、病気と闘う力は大変弱く、頻繁に薬(この場合は農薬)を与えてやらないとすぐに病気になってしまいます。そこで、私の研究室では、ブドウの生体防御機構を活性化させる研究を行っています。遺伝子組換え技術も利用しています。一方、薬を多量に飲めば毒になるように、多量の化学農薬も人体や環境に良いとは言えません。そこで、化学農薬を減らすべく、自然界に生息する微生物を利用して、ブドウの病気を防ぐ試み(微生物農薬の開発など)も行っています。「健康な植物」。これが私達のキーワードです。

 

 

 

 

 

 

▲ ページの先頭に戻る