【研究テーマ】核移植による体細胞初期化に関する研究

山梨大学 生命環境学部 生命工学科
教授 若山 照彦
ホームページ http://www.ccn.yamanashi.ac.jp/~twakayama/HP/index.html
 
 
 
次世代生殖技術の開発
山梨大学 生命環境学部 生命工学科担当
教授 若山 照彦 (twakayama@yamanashi.ac.jp)
助教 水谷 英二 (emizutani@yamanashi.ac.jp)
ホームページ http://www.cdb.riken.jp/grp/
 
体細胞クローン技術は再生医学や農業に大きく貢献すると考えられています。また、卵子の中に精子を直接入れて授精させる顕微授精技術は、実験動物や家畜だけでなく、人の不妊治療に不可欠な技術となっています。私たちの研究室では、これらの技術を改良し安全に利用するための研究を行っています。
 
体細胞クローン技術の改善
動物の体はいろいろな細胞で構成されていますが、もともとは1つの受精卵が分裂して出来上がったものです。つまり皮膚や脳や心臓の細胞であっても、核内には受精卵と同じDNAを持っています。クローン動物は、マイクロマニピュレーターという超微細顕微操作装置を使い、分化した体細胞の核を卵子の核と入れ替えて、受精卵の状態に戻すこと(これを初期化と呼びます)によって生まれてきます。しかし初期化のメカニズムははっきりとは分かっておらず、クローン動物の成功率はわずか1-2%にすぎません。当研究室では、その成功率を改善することを目指し、初期化を促進する新しい方法の開発や、クローンと受精卵の遺伝子発現、タンパク質の動きなどを比較してクローン低成功率の原因を見つけ出す研究を行っています。
 
絶滅した動物の復活を目指して
絶滅した動物であっても、永久凍土などに覆われて、腐らずに保存されていたり、体の一部が残っていたりする可能性があります。体細胞の核が完全な状態で保存されていれば、クローン技術により復活させられるかもしれません。
当研究室では凍結死体や毛皮の細胞からのクローン動物作出に挑戦しています。
すでに、16年間も冷凍庫に入れられていたマウスから体細胞の核を取り出して、クローン技術により復活させることに成功しています。
 
宇宙で保存した精子からマウスを作りだす
 将来、人類が生活圏を宇宙にまで広げる時代が来たとき、人だけでなく家畜も宇宙で子孫を作らなければなりません。宇宙では地球上との重力の違いや宇宙線の影響など特殊な環境にさらされることになります。しかし現時点で哺乳類を用いた宇宙生殖実験は行われておらず、宇宙という特殊環境が生殖に及ぼす影響はわかっていません。そこで当研究室では、マウス精子をフリーズドライにして宇宙ステーションへ運び、数年間保存後に受精させ子供を作る計画を立てています。
 
 
 
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